魔法学序章「非物質的数字」

魔法学序章「非物質的数字」



科学に比べて、魔法学は大幅に遅れてしまいました。
藤子不二雄先生による「大長編ドラえもん5 のび太の魔界大冒険」によりますと、
魔法学より先に科学が発達してしまったとのこと。
しかし、僕に言わせると、魔法学はまだ序章にすら入っていません。
 
科学の発達に最重要な原点、それは“数字”の発見です。
“数字”というアイテムを得たことにより、計算が可能になり、
方程式などの発展的な進化を遂げることになりました。
 
果たして、魔法学の原点、基礎の指針といえば……?
 
“数字”とは、例えば石があり、それを1つ、2つと数えるために
発明された概念ということができます。
それは、物質の数え方であり、いわば物質世界での概念、
ここでは“物質的数字”と名付けます。
 
ではその逆に、物質世界ではない世界、僕がいつも対称的に考えている精神世界、
精神の世界での“数え方”というと、どうなるでしょう?
 
石などを数える“物質的数字”とは対照的に
精神世界を測るための“数字”、ここでは“非物質的数字”と名付けます。
 
実際には“数字”は物質世界での概念であり、非物質世界では数えるべき“物質”はないので、
厳密には“数字”ではないのですが、
ここはわかりやすく、非物質的世界(精神世界)を“数える”手段として
“非物質的数字”としておきます。
 
さて、何気なく“非物質的数字”と言っておりますが、
数字を発見した時のように、“非物質的数字”の概念を発見するということは
ノーベル賞的な大発見ということになります。
 
なにしろ、精神世界を本当の意味で“数値”で数えることができるようになるのですよ。
医学においても、精神科の治療も本当の意味で数値化し、計算できますし、
感情の起伏なども方程式化し、犯罪学に利用できるようになります。
 
そして何より「魔法学の基礎」となるのです。
 
さあ、では次の話から少しずつ、この「魔法学」を発展させていきましょうか。。。